林望著「節約の王道」の感想

コツメモ

この本は書誌学者である林望さんの節約に対する意識を詰め込まれている本です。

「節約の王道」 林望著を読みましたので、その感想を書いていきます。

本の感想

節約に対する実用書ではなく、節約に対する考え方が記載されている印象です。

また節約だけでなく、人生において重要だと思う点については節約したお金を十分に使用した方が結果として節約に繋がるなど、節約の実用書とは違った一面を持った本でした。

(私個人的としてはよく売っている節約本などより考え方がとても参考になりました。)

抜粋

「節約の王道」を読んで、私自身として役に立つ考え方を実生活に役立てようと思っています。

今回読んでいて役に立ちそうだなと思った点は大きく分けて6点あります。以下、本文より個人的に役に立つと思える部分を抜粋し、その点について感想を書いていきます。

①私は「見栄を張るためにお金を使う」というのが大嫌いです。

本文より、抜粋しましたが、私もその通りだと思います。自分を過剰によく見せるためにお金を使うのは無意味とまでは言いませんが、節約の観点から考えるともったいないと感じます。

それとは逆に、本文中では「いやしくも大人は、自分の服装に無責任であってはいけない」と書かれています。

つまり、自分自身に似合った服を背伸びせずにキチンと着こなすべきだということだと思うのです。

例えば、高校生が無理して高級なブランド服を着ると違和感を感じると思います。また、一般的な大学生にとってはお金もないと思いますし、過剰なオシャレは浮くかなと思います。

逆に、40代にもなって毎日ジャージを着ている服なのはルーズ過ぎかなと思います。せめて、出かける時は過剰に高い洋服を着る必要はないですが、清潔感を出しキチンとした身なりである必要あると思います。大人になってもだらしない服を着続けている人は周りからも信頼されないと思います。

つまり、TPOに合わせて身の丈に合った値段の服をキチンと服を着こなすことが、それが結果として周りにも良い影響を与え一番のオシャレに繋がっていくのかなと個人的には思います。

②究極の節約は家にいること、つまりは家庭円満。

本文中にて、家庭円満が節約に繋がるとの記載があります。

家に居づらいからと言って、ゴルフのうちっぱなしに出かけて、そのあとビールでも飲んで帰ってくる。そうしたら、結局運動をしたのにまたビールで太ってしまいますし、お金もかかってしまいます。

それよりは夫婦二人で仲良く散歩でもしていたほうがお金もかからず、健康的だと思います。したがって休みの日もアフター5も家でゆっくり過ごせるように、家庭を円満にしておくことも大事な節約になります。

とのことで、まさしく真理を突いているいると思います。

③家計簿はつけない

家計簿をつけたからといって、出ずるを制するのは難しい。だからいっそ、家計簿はつけない、必要ないと考えています。(中略)

食費以外の娯楽費や交通費になどは、その分野ごとに大別して、自分なりの枠、大体の基準値のようなものをあらかじめ定めておく。そしてお金を使うときは、そこから外れないように常に意識をしておく。

この「意識」こそが大切で、それさえあれば、家計簿などはいちいちつける必要はないと思うのです。

とのこと。確かに考えてみればその通りだと思いました。

私は家計簿のアプリにて家計簿をつけていて、家計簿をつけること自体は苦労はしていないのですが、 自分なりの基準値という意識については意識が甘かったと思います。

そのため、私としては一か月の枠で考えるのは難しいので、例えば飲み会の回数を月2回までとし、一回の飲み会で過剰にお金を使い過ぎない、飲み過ぎないなどの意識をすることで管理することにしました。

また、逆に書籍の購入ついては費用は掛かるのですが、可能な限り本を読んで勉強をすることにはお金を惜しみたくないので、インターネットでの中古の本を購入ができないか検討をしています。

今は楽天bookなどで中古で安く本も購入できます。

また、読み終えた本の中で不要な本はメルカリなどで売却することができないか挑戦中です。

④「飲み会にはいかない」と公言する

飲み会(お酒)とタバコに関しては、百害あって一利なしと述べています。付き合いでの飲み会は断るべきだと述べています。

この点については私自身は反省するべきかなと思いました。飲み会自体が好きなので頻繁に飲みに行っていたので。

ただ、私個人の意見としてはお金の面とは別にお酒を用いたコミュニケーションは大切だと思うし、それによって人生が豊かになる一面も確かにあると思います。

なので私個人としては、飲み会はあってもよいとは思います。

けれども、何の目的もなく、生産性のない飲み会は私も好きではありません。その飲み会を通して誰と仲良くなりたいのか、どうしたいのかを考えた上で飲み会を設定するべきだと思います。

例えば、初めて会う異分野の方と飲み会を通し、新しいビジネスの話で盛り上がったとすれば、それは価値のある飲み会ではないかなと思います。

もちろん仕事中にビジネスの話をすればよいとは思うのですが、飲み会の席でこそ得られる情報もあるはずです。雑談の中から得られる情報もあると思います。

他にも、10年来の旧友と数年に一回会って近状を聞くことも何も悪くはないと思いますし、仕事で本当に悩んだときに友人や親しい先輩に飲み会の席で話を聞いてもらうことができるのも飲み会のメリットだと思いますので、飲み会を自体を否定しすぎても仕方ないとは思うのです。

ただし、目的もなく雑談をするために毎週のように飲み会をしているのはいかがなものかなと私も思います。もっと別のことに時間もお金も費やした方が人生が豊かになるのではないのかなと思います。

とにかく飲み会は使い方次第だと思います。断れるときはきちんと断って自分が参加したい、参加するべき飲み会だけ参加できるような形がベストだと思いました。

また、林望さんは、それとは別に飲み会では大抵はギトギトした唐揚げが多かったりして、食べ過ぎてしまうデメリットは忘れてはいけません。との記載がありました。

健康のためにも飲み会は食べ過ぎ、飲みすぎは控えで、うまく使いこなしたいものだと思います。

⑤少しでも余裕があれば、自分の子供身惜しみなく「投資」するべきだというのがポリシーです。

これは私も同意です。貯金はやはり子供の将来のために使うためだと思います。

子供が欲しいというものであればすべて与える必要は全くないとは思いますが、子供が何かを学びたいといったことに対して、たとえ高額であってもそれが子供の将来の役に立つとすれば、投資をするべきだと思います。

極論を言えば節約はそのためにするべきだとも思っています。

私自身、まだ子供はいないけれども、子供のためを思って子育てをしたいと常々考えています。またそのために節制をしたいと考えています。お酒など自分の快楽に充てるお金を減らして、子供の教育費に充てるべきだと思う。それを若いうちからキチンと考えて行うことで、 将来に繋がっていくと思います。

また、子供に投入するあらゆるお金はどうしたら有効にそれが活かされるかという視点で考えるべきであると述べていて、私もその点については共感できました。

本文より抜粋した子育てに対して重要だと感じた点については以下の通りです。

・子供が何か学びたい、こういう学校へ行きたいと言ったならば、その学費をしっかり出してやる。

・子供と一緒にいる時間を長くすること。キチンとみていること。

・ろくに子供を見てもいないのに、親の都合でいろいろなことを押し付けない

・習い事は一点投資をして月謝を惜しまない。

・勉強はしたほうがいい。やはり大学はできるだけいいところに入ったほうがいい。

・クラブ活動や課外活動は是非やるべき。

⑥何のために節約をするのか

若者は何のために節約をするのかを明確にするべきだと仰っています。これは私も同意見で、何のためにお金を貯めるのか、お金を使うのかはきちんと考えておくべきだと思いました。

ここからは私個人の意見ですが、私自身、自分の今の貯金をどう使うべきか、これからの稼ぐであろう目的のお金をどう使っていくか迷っています。つまりお金の使い方とはその人の価値観が反映されるものであると思っています。

実際、私の後輩もお金を使わずため込んでいる人もいます。飲み会もせず、ブランドものも買わず、ひたすら節約していて、家でゲームをしている人もいます。

節約してお金を貯めることは悪いことではないと思っていますが、その先に自分の人生をどうしたいのかをしっかり考えないと、お金はたまったけど時間は過ぎてしまったということになりかねません。20代の時は自由に時間を使える時だと思います。30代になって好きな人と結婚し家庭を持つ前に、自分自身はどうありたいのかを遊びを通して見直してもよいのではないかと思います。そのためには20代の時に自分の今まで行ったことのないことでもいろいろとチャレンジをして、自分の幅を広げることが重要だと思います。

自己投資も必要です。特に必要なことは読書だと思います。質の高い読書を行うことで自分の見識も大きく広がると思います。今までになかった発想を本を読むことでできるようになると思うのです。

まとめ

とても参考になる本で読んで良かったと思っています。今回ブログに掲載したこと以外にも、食生活に関する点、運動の重要性など、趣味について、家づくりの基本、などの点についてキチンとした意見が書かれていてとても参考になりました。

参考文献:節約の王道 (林望著)

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