裏ソフトと表ソフトラバーの違いとは?特徴と使い方を解説

卓球には様々な種類のラバーがあります。

裏ソフトラバー、表ソフトラバー、粒高ラバー、アンチソフトラバーなど種類があり、どの種類のラバーを使用したら良いのか悩む選手も多いと思います。

この記事では、裏ソフトラバーと表ソフトラバーの代表的な種類と違いについてまとめました。

目次

裏ソフトラバーの種類と特徴

裏ソフトラバーは表面が平なゴム状のラバーで、最も多く使用されているラバーです。

最も一般的な戦術であるシェークドライブ主戦型の選手は、シェークハンドラケットを使用して、フォア側、バック側の両方に裏ソフトラバーを使用します。

シェークドライブ型の選手は、フォアハンドドライブとバックハンドドライブを主戦として前陣、中陣からの攻撃的なプレースタイルをしています。

裏ソフトラバーで使用されているゴムは非常に引っ掛かりがよく、ボールに強い回転を与えることができます。

また、裏ソフトラバーは癖が少なく、コントロール性に優れ、扱いやすい特徴があります。

裏ソフトラバーは、主にテンション系ラバー高弾性ラバー粘着ラバーの3種類に分類されます。

テンション系の裏ソフトラバーとは

裏ソフトラバーの中でも現在、一般的に多く使用されているラバーは、テンション系の裏ソフトラバーになります。

テンション系の裏ソフトラバーは、特に回転が掛けやすく、スピードの出る高性能なラバーです。

多くのプロ選手がテンション系の裏ソフトラバーを使用しています。

例えば、バタフライから発売されているテナジー05などです。

高弾性の裏ソフトラバーとは

高弾性ラバーは、テンション系のラバーが発売されるまで主流であった裏ソフトラバーです。

高弾性ラバーの特徴は、裏ソフトラバーの中でも過剰に弾み過ぎず、コントロール性に優れることが特徴です。

扱いやすく回転も掛けやすいラバーです。

そのため、初心者でも扱いやすく、始めて本格的に卓球をする方にオススメのラバーです。

高弾性ラバーの代表的なラバーはマークVなどになります。

粘着系の裏ソフトラバーとは

粘着系の裏ソフトラバーは回転の非常に掛かる裏ソフトラバーです。

粘着系の裏ソフトラバーは、ラバーの表面に粘着性があります。

粘着の裏ソフトラバーは回転を掛けることは非常に得意としていますが、扱いずらい弾みであったり、相手の回転の影響を非常に受けやすいといった特徴があるため、上級者向けのラバーになります。

粘着性ラバーの代表的なラバーはNEO3キョウヒョウブルースポンジなどです。

表ソフトラバーの種類と特徴

表ソフトラバーは表面に凹凸状の粒があるラバーです。

また、粒高ラバーと比べて粒が低くて太いことが特徴です。

表ソフトラバーは表面に凹凸があるため、ボールとラバーの接触面積が小さいため、ボールに掛かっている回転の影響を受けにくいという特徴があります。

良く弾みスピードが出るラバーですが、裏ソフトラバーほど回転が掛かりません。

表ソフトラバーは、前陣での速攻プレーを得意としています。

表ソフトを使ったプレーの特徴は、速いテンポで相手コートに返球することで、相手に時間的余裕を与ええないことが特徴です。

また、ボールのスピードも速く、特に表ソフトラバーを使用したプッシュ打法では、ボールに回転の掛かっていないナックルの球質で相手コートに速くボールがいきます。

ナックルの球質のボールは、当てるだけの返球では、ボールの回転を利用して返球することが出来ないため、ネットミスが多くなるといった特徴があります。

また、裏ソフトのドライブと、表ソフトのナックルの球質差を利用して、相手選手のミスを誘う事でも得点狙っていきます。

表ソフトラバーは、回転系表ソフトスピード系表ソフト変化系表ソフトの3種類に分けられます。

回転系の表ソフトとは

回転系表ソフトは裏ソフトほど回転は掛かりませんが、よく回転掛かり、表ソフトの特徴である球離れの速いミート打ちなどを打つことが出来ます。

ミート打ちを主体とするけれど、回転の掛かったボールも打ちたい選手に適したラバーです。


回転系表ソフトラバーとしては、木原美悠選手がバック側で使用しているVO>102などが有名です。

スピード系の表ソフトとは

スピード系表ソフトとしては、ロングセラーであるスペクトルシリーズやモリストSPなどが有名です。

スピード系表ソフトは、球離れの速さを最大限に活かし、ナックル系のショートで相手を振り回し、スマッシュで得点を重ねるといったプレーを得意とします。


スピード系表ソフトは伊藤美誠選手のように、前陣で速いテンポでのラリーに最大限に力を発揮するラバーです。


また、伊藤美誠選手はバック側にモリストSPを使用しています。

変化系の表ソフトとは

変化系表ソフトとしてはロングセラーであるアタック8などが有名です。


変化系表ソフトで打たれた球はナックルボールであり、非常に取りづらいことが特徴です。


自分も打ちにくい代わりに、相手選手も打ちにくいといった特徴があります。


前陣でプレーする場合には、バック側は守備的な要素が強くなり、変化系表ソフトのボールでチャンスを作り出し、フォア側の裏ソフトで得点を重ねるといった戦術を重視するようになります。


福原愛選手が現役時にプレーをしている際には、アタック8を使用していることが特徴でした。

裏ソフトと表ソフトで悩んだら


一般的にはまずは裏ソフトから使用することがオススメです。

裏ソフトラバーは扱いやすく、回転が重視される卓球では、回転の掛け方や、回転の種類が試合のどのように影響するのかを学びやすいです。

まずは裏ソフトラバーを使用して、回転を掛ける感覚を覚えていくと良いと思います。

初めて使うラバーとしては、柔らかめで扱いやすい、高弾性の裏ソフトラバーを使用すると良いと思います。

オススメはマークVなどです。

卓球が上達してきて、大会や先輩などの上手な人のプレー、参考になりそうな人のプレーを見て、自分が真似したい戦術があったら表ソフトラバーを使用すると良いと思います。

表ソフトラバーは癖が強いラバーも多いため、まずは回転系表ソフトスピード系表ソフト変化系表ソフトにどのような違いがあるのかを知り、自分の参考となる選手を真似してラバーを選ぶと良いと思います。

ただし、女子選手の場合は、前陣でプレーすることが多いため、最初からバック側に表ソフトラバーを張るのも良いと思います。


男子選手の場合は、上達するにしたがってプレー領域が広くなり、前陣だけでなく、中陣でもプレーをすることが多くなります。


現代卓球においては中陣でのプレーでは、表ソフトラバーは不利な要素が多いです。

表ソフトラバーはメリットもありますが、デメリットもあるラバーです。

そのため、まずは自分がどのような戦術を多用するのかが分かってきたら、表ソフトラバーを選択すると良いと思います。

まとめ


この記事では裏ソフトラバーと表ソフトラバーの代表的な種類と比較についてまとめました。

この記事が参考になれば幸いです。

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