シェークハンドフォア表の選手と対戦するとやりにくいですよね。
表ソフトラバーで、ミート打ちやスマッシュで打たれたボールは、ナックル性でありスピードも速いため非常に取りにくいボールです。
表ソフトを使用したプレーは、一般的なシェークハンド裏裏のドライブ型の選手とは異なる戦術であり、苦手意識を持っている選手も多いと思います。
この記事ではシェークフォア表ソフトの選手の特徴と対策についてまとめました。
シェークフォア表ってどんな戦術?
シェークハンドのラケットを用いて、フォア側に表ソフトラバー、バック側に裏ソフトラバーを張ってプレーする攻撃型の戦術です。
シェークフォア表の選手は、前陣でのフォア側の表ソフトのプレーが最大の特徴です。
基本的にはシェーク裏裏のドライブ型の選手と似た戦術ですが、フォアでの攻撃での得点力が高いことが特徴です。
フォア側では、表ソフトラバーを使用してミート打ちやスマッシュでの攻撃的なフォアハンドを中心にプレーをします。
フォアハンドの表ソフトラバーで打ったボールはナックル気味であるため、当てるだけの返球ではネットに引っ掛かりミスをすることが多くなります。
この決定力のあるフォアハンドの攻撃で相手選手にプレッシャーを掛けていきます。
そのため、「バックハンドドライブ」、「鋭いツッツキ」、「フェイントを仕掛けたストップ」などでチャンスボールを生み出し、自分からチャンスメイクをして、3球目攻撃や、5球目攻撃をして得点することを得意としています。
また、コースの厳しいボールを送って、相手選手に甘いドライブを掛けさせて、そのドライブをフォアハンドでカウンタースマッシュするプレーもシェークフォア表の選手の得意とするプレーです。
前陣でのプレーが多くなるため、フォアとバックの切り返しが速い選手が多く、ピッチの速いラリー展開も得意としています。
バック側の裏ソフトラバーでしっかりとドライブを掛けることで、フォア側とバック側の球質差を作りやすく、より相手のミスを誘うことができます。
また、トップ選手ではスウェーデンのマティアス・ファルク選手などが有名です。
マティアス・ファルク選手はフォア側に表ソフトのラクザPO、バック側にラクザXを使用しているそうです。
シェークフォア表の対策
①フォア側にコースを厳しくツッツキを送ってからカウンターを狙う
表ソフトラバーは強い回転を掛けること難しく、低い下回転のボールに対して強いドライブを掛けることは難しいです。
そのため、フォア表の選手にフォア側に鋭くツッツキを送り、表ソフトでドライブを掛けさせたボールをカウンターで狙い打つ戦術が有効です。
甘いツッツキではチャンスボールとなってしまいますが、コースやスピードの厳しい下回転は、表ソフトを使用している選手からすると強打しにくいボールになります。
仮にミート打ちで強打することが出来たとしても、低くて深い位置への下回転ボールに対してはミート打ちのミスをする確立が高くなってしまいます。
もちろん、フォア側にボールを送るのがバレバレであると、簡単に打たれる可能性が高くなります。
そのため、フォアハンドに厳しくツッツキボールを送ることを中心としながら、シェークの弱点であるフォア前やミドル攻撃など、様々なパターン使用して相手選手に的を絞らせないことが重要になります。
②相手選手を台から下げさせる
表ソフトは台から下げられると質の高いボールを打つことが出来なくなります。
それは、表ソフトでは強い回転を掛けたドライブが打ちにくいため、後陣から打ったボールが失速しやすいためです。
表ソフトの得意とするスマッシュも、後陣からでは打点が落ちてしまい、台に届く時には威力も低くなります。
そのため、フォア側を中心にして、相手選手を左右に大きく振り回すことで大きいラリーに持ち込むことが有効な戦術です。
大きいラリーになることで、少しずつ台から下げさせて、相手選手に打点を落とさせることが重要です。
それによってフォアの表ソフトのボールの威力を大きく落とすことが出来ます。
また、フォア表の選手は前陣でのプレーを練習していることが多く、後陣での戦術に幅が少ないことが多いです。
まずは大きいラリーに持ち込み、相手を台から下げさせることを意識してプレーをしていきましょう。
シェークフォア表の選手にオススメのラバー
フォア側では威力のある攻撃が中心となるため、使用する表ソフトラバーは回転系の表ソフト、もしくはスピード系の表ソフトが良いと思います。
フォアハンドでは、安定感と威力が必要な場面が多く、変化系ラバーなどの癖が強いラバーより、扱いやすいラバーの方が向いています。
フォア側の表ソフトラバーの厚さは、厚もしくは特厚のラバーを使用して、ボールに回転とスピードを出しやすいラバーを選ぶと使用しやすいと思います。
回転系の表ソフトであればVO>102などのよく弾み回転の掛かるタイプの表ソフトがオススメです。
VO>102はテンション系の表ソフトで、裏ソフト並みにドライブの回転が掛かり、スマッシュの威力も出やすいラバーです。
<参考記事>【卓球】VO>102のレビュー【VICTAS】
トップ選手のスウェーデンのマティアス・ファルク選手はフォア側にラクザPOを使用しています。
ラクザPOは非常に球持ちの良い回転系の表ソフトラバーになります。
球持ちの良い表ソフトであるため、ドライブが非常に安定しやすく、回転の掛けやすいことが特徴です。
ラクザPOは、まずフォア側で下回転のボールをドライブで持ち上げてラリーに持ち込み、フォアハンドのスマッシュでカウンターを狙っていく選手に向いています。
まとめ
この記事では、シェークフォア表の選手の特徴と対策についてまとめました。
この記事が参考になれば幸いです。
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