ペン表速攻型の選手で、日本式ペンラケットの選び方に悩んでいる方はいませんか?
私もペン表速攻型用のラケットの選び方が全く分からず、コーチに聞きながらラケットを選んでいました。
ペン表選手のラケットは、5枚合板か7枚合板がメジャーですが、違いについてわからない方も多いと思います。
一般的には、表ソフトは7枚合板の方が向いていると言われていますが、求めているプレースタイルによって変わります。
5枚合板の方が扱いやすく安定感があり、7枚合板の方が威力は出るが使いこなすのが難しいです。
また、5枚合板と7枚合板では重量がかなり違う点にも注意が必要です。
今回は5枚合板のWFSミッドと、7枚合板のアクアブレード反転式を比較してみました。
この記事が参考になると幸いです。
アクアブレード反転式はどんなラケット?
・反転式ペンラケット。
・製造メーカーは「ダーカー」
・アクアブレード シリーズは、表ソフトラバーを活かすために開発されたラケットであり、飛び過ぎない、ラケットがしならない、弾きが良いことが特徴
・アクアブレード シリーズは、シェークが1種類、日本式ペンが3種類、中国式ペンが2種類、反転式ペンが1種類ある
・今回紹介している反転式のアクアブレードの正式名称は「アクアブレード スペシャル丸形1」
・ラケット板の厚みは6.8mm。他のアクアブレードのペンラケットは7.0mmである。裏面を振りやすくするために0.2mm薄めに設計されている。
・7枚合板
・重量は個体差がありますが、私の所持している「アクアブレード 反転式」は重量は84gでした。
・反転式ペンの中では良く弾む。(他のメーカーの反転式ペンはイボ高用ラケットが多いため、弾まないラケットが多い)
WFSミッドはどんなラケット
(TSPからVICTASに変更されたため、WFS ミッドのパッケージが変わりました。)
・日本式ペンラケット
・製造メーカーはVICTAS
・開発コンセプトは「速攻に安定性を求める貴方に。」
・ラケットの厚みは7.5mm
・5枚合板
・メーカー表記の重量は約78g
・重量は個体差がありますが、私の所持している「WFSミッド」の重量は75gでした。
比較の際に使用していたラバー
比較の際に用いたラバーは、フォア側がスペクトルレッドの厚、裏面にプラクソン350の1.8mmを張りました。
またこの二種類のラケットを選んだ基準としては、表ソフトユーザーが使いやすい、ラケット自体にある程度硬さがあり、球離れが良いが、弾み過ぎないといった基準で選択しました。
使用した感想
〇フォアハンド
7枚合板のアクアブレード反転式では、5枚合板のWFSミッドと比較よりも、フォアハンドを打った時の打球感がとても良く、力を入れないで打ってもノータッチで抜けるような良いボールが打てました。
軽い打ち方でも十分に威力が出ており、球離れも非常に良いです。これは7枚合板のラケットの方が硬いためよく弾むといった特徴からです。
しかし、7枚合板のアクアブレード反転式では、ボールが直線的に飛んでいき、弧線を描きにくいといった特徴がありました。
ボールが直線的に飛んでいくという点を利点としてとらえるか、欠点としてとらえるかは人それぞれだと思いますが、ミスは増えました。
(もしかすると、7枚合板のアクアブレード反転式に、テンション系ラバーのスペクトルレッド厚では弾みが過剰であった可能性があります。
7枚合板を使うならばスペクトルのような非テンションラバーの方が良いかもしれません。)
※スペクトルはVICTASへの移行に伴いパッケージが変わりました。
○ショート
ショートのスピードとしては、明らかにアクアブレード反転式の方が威力はありました。
プッシュショートで相手選手を詰まらせたり、フォアサイドを抜きたいのならばアクアブレード反転式の方が優れていると思います。
しかし、あくまで私の個人的な感想ですが、5枚合板と比べて、7枚合板では思っていたよりも止まるような嫌らしいナックルボールにならないと感じました。
理屈では、5枚合板よりも7枚合板の方が硬いため、ラケットとボールが接触する時間が短くなるためにナックルが出やすいはずですが、私の打法の問題かあまりナックルになっていないように感じました。
7枚合板で嫌らしい止まるようなナックルボールが出しにくかった原因としては、回転量が少なさよりも、5枚合板のラケットの方が弾まないため、ボールが止まるような球質になって相手が打ちにくかったのかもしれません。
おそらく7枚合板の方が打ったボールの回転自体は少ないのですが、ラケットが弾みすぎるため、低くて止まるような弾道になっていないため相手に打たれやすかった可能性が高いです。
ナックルと言っても、色々と種類が違って、ボールが止まるようなナックルを出したい選手は5枚合板の方が向いており、逆にプッシュショートのような攻めるボールを出したい選手は7枚合板の方が向いていると感じました。
また、今回テンション系のスペクトルレッドを使ったのもショートがいやらしいナックルボールになりにくかった理由の一つかもしれません。
〇その他
2種類のラケットを比較して、最も大きい違いは重量でした。アクアブレード反転式は重すぎて私では使い切れませんでした。
ラケット自体の重さはアクアブレードが84gで、WFSミッドが70gです。14g違いました。
両面にラバーを張るとアクアブレードが145g、WFSミッドが128gでした。
プロの日本式ペンの選手の重量が約130g~140g、一般選手の重量がそれよりも約10g低いのが良いと言われているため、個人差はあると思いますが、120g~130gがベストかと思います。
WFSミッドの場合は範囲内に収めることが出来ていますが、アクアブレードの場合はそれよりも15g重いです。
やはり5枚合板と比べて7枚合板は重量が重くなりやすいというネックがあります。
また実際には重量の問題に加えて、重心が先端よりに傾いているためより重く感じるという点もネックです。
(だから一般的には裏面を張る選手は中ペンを使用する人が多いのだと思います。)
片面のペンの選手はまだ良いけれど、両面にラバーを張っている選手は、5枚合板から7枚合板にすると致命的にラケットが重くなる可能性があるため注意が必要です。
アクアブレード反転式は、反転式ペンのラケットの中ではペン表速攻型選手が使うには非常に有望な選択肢になりますが、重量の課題が大きく、使用する際は注意が必要です。
重量の課題を改善するためには「同じアクアブレード反転式でもラケット自体が軽い個体を選ぶ」ことや、「弾み過ぎず、軽い、表ソフトラバーを選ぶ」こと、「裏面ラバーも軽いものを選択する」などの工夫が必要かと思います。
参考記事⇒ 裏面打法を挫折しないため裏ソフトラバーの選び方【ペン表】
まとめ
5枚合板のWFSミッドと7枚合板のアクアブレード反転式を試打して比較を行いました。
結果としては私は使い勝手の良さからWFSミッドを使用しています。
アクアブレードも人気があって良いラケットだと思うのですが、両面にラバーを張るとなると重量がかなり重くなります。
重量が20g変わってしまう卓球自体は大きく変わってしまう可能性があります。
この記事を参考にしてラケット選んで頂けたら幸いです。
関連記事⇒ ペン表ソフト前陣速攻型にオススメのラバーとラケット
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