収入が増えると誰でも嬉しいと思います。しかし、それは一時的なものであり、本当に収入が増えると人生は幸福に繋がっていますか?
年収が上がっても幸せになりにくい理由について考えていきます。
年収800万以上でも幸福度はあまりかわらない
年収が800万円を超えると、幸福度が上がらなくなると良く聞きます。
参照をした下記のサイトでは、アメリカでの研究が中心ではありますが、日本でも同様な傾向があると私は考えています。
https://upu.bk.mufg.jp/detail/398
30歳独身男性のモデルケース
30歳の都内一人暮らしをしている独身男性を例に出して説明をさせて頂きたいと思います。
その場合、年収500万円であれ、年収600万円であれ、年収1000万円であっても都内で一人暮らしを行うことは十分に可能です。
年収500万円でも、週に一回飲みに行くことも可能ですし、友人に誘われて外食に行くこともできます。
家にいる時はスマホでyoutubeを見ることもできます。課金をしなければスマホゲームもできますし、半年に一回は実家に帰省することもできると思います。車を所有することは少し厳しいかもしれませんが都内なら大きく不便することはないでしょう。
年収1000万円の場合、毎日でも飲みに行くことが可能です。外食も毎日豪華な外食ができます。都内で車を保有することもできます。
ただ、私は年収500万が年収1000万円になったとしても、思っている以上に出来ることが増えていないと感じるのです。
結局年収1000万円あったとしても、外食のレベルが少し豪華になるだけですし、車が持てるといった程度だと私は考えます。
年収が倍になったのに、平日は週五日間仕事をします。仕事が終われば家に帰ります。サラリーマンである限りこのサイクルはまず変わりません。そしてご飯を食べてまた次の日に仕事をします。この生活サイクルは年収500万でも年収1000万でも変わらないと思うのです。
そして、年収が高くなったことによる豪華な生活というのは慣れるものです。年収1000万円の方が毎日フランス料理のフルコースを食べたとしても、きっと感覚としては年収500万の方の毎日コンビニ弁当を食べているのと大きな違いはないのだと私は考えます。
使えるお金と幸福度の関係
これだけ便利なものであふれている現代社会において、使用できるお金が多少増えたとしても自分の幸福度に大きな差はないのではないでしょうか。
独身時代であり、自分のお小遣いの範囲でできることが限られているのなら多少幸福度が上がるかもしれません。
でも、私が年収500万円の独身時代の時、近所のファミレス屋やラーメン屋でお金がないから外食を控えようという発想で食事をためらうことは少なかったと感じています。
もちろん人によって給料は違うので比較はできませんが、少なくとも現代社会において食事代が出せずに苦しんでいるという方は少数かと思います。
(もし読者にお金がなくて、満足に食事ができていないという方がいたら、この記事は申し訳なく思います。)
最低限の食事や住むところがあるのだから年収が上がり、給料が高くなっても本当に幸せに繋がるのか私は疑問を持つようになりました。
一般的に年収が上がると、大半の方は消費に費やすお金も増えます。
例えば、食事であれば外食に行く回数が増えたり、車のグレードが上がったり、食事にちょっと贅沢をするようになります。
しかし、始めは年収が上がることで贅沢をできて楽しく感じると思いますが、徐々にその生活水準に慣れてきてしまうと思うのです。
外食だって、たまにするから楽しいのであって、同じお店に毎日通っていたのならば、結局自炊をした方が健康的で美味しく感じられるのではないでしょうか。
車を移動手段として考えた場合、新品の高級車であっても、中古の軽自動車であってもほとんど変わらない時間で目的地に着くと思います。
車の値段が倍になったからといって、移動時間が半分になることはありません。
ある一定水準を超えた場合、自分達の生活は年収が上がることによって幸せに結びついているか私は疑問に思います。
お金を稼ぐことが幸せに繋がる場合
もちろん、お金を稼ぐことで幸せに繋がることもあるとは思います。
例えば非常に貧困で食べるものに困っていた場合や、子供の学費が足りず進学を諦めざるを得ない場合などです。お金がないことによって何かを諦めざるを得ないといった場合には、お金は非常に大きな力を持つと私は思います。
ただ、通常生活していく中でお金が他の人よりも少し多くあるだけでどの程度幸せに直結するのか私は疑問を隠せません。
収入を幸せに変えていくためには
お金を幸せに変えていく方法の一つは、非地位財にお金を費やすということです。
非地位材とは、誰かと競争をすることのない財産の事です。
(この考えは下記の動画で参考にさせて頂きました。)
例えば、しっかりとした休みの時間を確保することや、自分の健康に投資をしていくこと、家族や友人との絆を深めること、自分らしく生きるために自分の本当のやりたいことにお金や時間を集中していくことです。
仕事やただ単純にお金で買えるものではない、自分の人生を豊かにできるものに時間やお金を費やしていくことで、自分の人生は豊かになっていくのかなと考えています。
私自身、20代の頃はお金にとらわれていました
私じゃ20代の頃も同じ会社に勤めていましたが、お金を稼ぐこと、出世することが幸せに繋がるのだと考えていました。それはある意味間違いではないとは思います。
自分が仕事に時間を費やすことで幸せになれると自覚があるのならば、仕事に時間を費やすべきだと思います。仕事をで得られた知識は一生の財産だと思いますし、社会貢献のためにも是非とも仕事には励むべきだと思います。
しかし、一度立ち止まって考えてみたときに、一生懸命働いた先に本当に自分の幸せに繋がっているのか考えてみるべきです。
死ぬまで一生懸命仕事をして、それで自分が幸せだったと思えて死ねるならそれはその人にとっての幸せなのだと思います。
しかし、自分にとって仕事やお金よりも大切なものがあるのならば、ある程度の段階で仕事と自分の生活のバランスをとることを意識するべきだと思います。
そうでないと、仕事をしてお金を稼いだけど、結局人生の最後に何も残らなかったという事になってしまいます。
仕事には、「やりがいや生き甲斐」といった側面と「労働をして生活に必要なお金を稼ぐ」といった二つの側面があります。
この記事を見たことで、自分の中で「お金」「仕事」「幸せ」がどのようなバランスなのか、考え直すきっかけになれば嬉しく思います。
ではまた。
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