卓球のラバーには数多くの種類があります。
その中でも表ソフトラバーは、ラバーの種類によって性能が大きく変わるラバーです。
そのため、表ソフトラバーを使用する選手は、それぞれの表ソフトの性能や種類を理解することにより、自分のプレーをレベルアップすることが出来ます。
この記事では、人気ラバーであるVO>102スポンジの厚さについてのレビューをまとめました。
VO>102 とはどんなラバー?
VO>102は、表ソフトラバーの一種で、VICTASというメーカーから発売されています。
VO>102は、回転がよくかかり、攻撃的なプレーができる表ソフトラバーです。
攻撃的なプレースタイルで、どんどん自分から攻めたい選手におすすめです。
ここでは、VO>102の特徴にわかりやすく説明します。
①回転系表ソフトラバー:
- 表ソフトラバーでありながら、回転がよくかかります。
- ボールを打つと、弧線を描いて安定して飛びます。
- 非常によく弾むため、スピードも速いです。
- 柔らかいスポンジ:
- スポンジが柔らかいため、球を持つ感覚があります。
- フォアドライブやバックドライブがやりやすいです。
- ナックルボールが出にくい:
- 横目の表ソフトであるためただ当てるだけのプレーではナックルボールはあまり出ません。
- ブロック時には、上から押し込むなどの技術でナックルボールを出すか、弾いてカウンターするプレーが有効です。
2. どんなプレースタイルに向いているか
- 攻撃的なプレースタイル:
- ドライブやミート打ちでガンガン攻めたい選手に向いています。
- 自分から攻撃を仕掛ける選手にピッタリです。
- 技術が必要:
- ナックルボールを出すためには技術が必要です。
- ナックルボールを技術で出すことのできる、表ソフトの中級者や上級者の選手におすすめです。
参照:【卓球】表ソフトラバーのVO>102のレビュー【VICTAS】
VO>102のスポンジの種類
VO>102のスポンジの厚さには1.8mm、2.0mm、MAXの3種類があります。
一般的には2.0mmが威力と扱いやすさのバランスがよいです。
ミート打ちの安定感を重視したい場合や、弾み過ぎてコントロールが難しいと感じる場合は、1.8mmのスポンジを選ぶと良いでしょう。
それぞれの特徴とおすすめの使い方について詳しく説明します。
1. 1.8mm
- 特徴:
- 薄めのスポンジで、コントロールがしやすい。
- 弾みが控えめなので、ミート打ちやブロック時の安定感が高い。
- スポンジが薄いのでややナックルが出やすい。
- おすすめの使い方:
- 初心者や中級者におすすめ。
- ミート打ちや台上プレーを重視する選手に向いている。
- シェークハンドのバック側や、ペン表の選手が使いやすい。
2. 2.0mm
- 特徴:
- 厚めのスポンジで、回転と威力のバランスが良い。
- 弾みが良く、ドライブやミート打ちで強力なショットが打てる。
- おすすめの使い方:
- 中級者から上級者におすすめ。
- 攻撃的なプレースタイルで、ドライブやフリックを多用する選手に向いている。
- どの戦型でも使いやすく、バランスの良い性能を求める選手に適している。
3. MAX
- 特徴:
- 最も厚いスポンジで、最大の弾みと威力が得られる。
- ボールが非常に速く飛び、強力なショットが打てるが、弾み過ぎるため台上プレーとミート打ちでのコントロールが難しい。
- 裏ソフトラバーとの差別化が難しい。
- おすすめの使い方:
- 上級者におすすめ。
- 強力な攻撃を重視し、ドライブやスマッシュを多用する選手に向いている。
- ミート打ちのコントロールに自信があり、弾み過ぎるラバーでもナックルボールを自在に操る技術がある選手に適している。
ペン表の選手におすすめのスポンジ厚
ペン表の選手にとって、VO>102のスポンジ厚は1.8mmか2.0mmが特におすすめです。
- 1.8mm:安定感とコントロールを重視する場合に最適です。特に台上プレーやミート打ちを重視する選手に向いています。
- 2.0mm:攻撃力と回転のバランスが良く、積極的に攻めるプレースタイルに適しています。ドライブやフリックを多用する選手に向いています。
それぞれの特徴とおすすめの使い方について詳しく説明します。
1.8mm
- 特徴:
- コントロールがしやすく、安定感が高い。
- ミート打ちやブロック時の操作性が良い。
- 弾みが控えめなので、台上プレーがやりやすい。
- おすすめの選手:
- ミート打ちの安定感を重視する選手。
- 台上プレーや繊細な技術を多用する選手。
- 初心者から中級者に特におすすめ。
2.0mm
- 特徴:
- 回転と威力のバランスが良い。
- 弾みが良く、強力なショットが打てる。
- ドライブやフリックの威力が向上する。
- おすすめの選手:
- 攻撃的なプレースタイルで、自分からどんどん攻める選手。
- ドライブやフリックを多用する選手。
- 中級者から上級者におすすめ。
シェークハンドのバックハンドにおすすめのスポンジ厚
VO>102をシェークハンドのバックハンドで使用する場合も、1.8mmか2.0mmのスポンジ厚が特におすすめです。
1.8mm
- 特徴:
- コントロールがしやすく、安定感が高い。
- ブロックやカウンターがしやすい。
- 弾みが控えめで、細かい技術が使いやすい。
- おすすめの選手:
- 安定したブロックやカウンターを重視する選手。
- VO>102を使用しつつ、ナックルボールを多めに使いたい選手。
- 初心者から中級者に特におすすめ。
2.0mm
- 特徴:
- 回転と威力のバランスが良い。
- 強力なバックハンドドライブやプッシュが可能。
- 攻撃的なバックハンドプレーが向上する。
- おすすめの選手:
- 積極的にバックハンドから攻める選手。
- ドライブやフリックを多用する選手。
- 中級者から上級者におすすめ。
VO>102のMAXスポンジを使う場合の注意点
MAXのスポンジを厚を使用することは上級者向けだと考えています。
非常に威力が出る代わりに、表ソフトラバーらしさがなくなり、裏ソフトラバーとの差別化が難しくなります。
そのため、表ソフトラバーとも裏ソフトラバーとの中間となってしまい、どっちつかずで良いところがなくなってしまう可能性があります。
この欠点は技術で補うことが出来ますが、難易度が高いため、注意が必要です。
MAXのスポンジ厚を使用する場合の注意点について詳しく説明します。
- 弾み過ぎる
- MAXスポンジは非常に弾みが良く、コントロールが難しくなります。
- 自分の力だけでなく、ラケットの力も強く影響するため、ミート打ちやドライブの際にボールが飛び過ぎる可能性があります。
- 非常によく弾むラバーでもミート打ちを安定して入れる事の出来るコントロールする技術のある上級者の選手におすすめです。
- また、良く弾むため特に台上プレーや細かい技術でのコントロールが難しくなります。台上プレーや細かい技術の練習を強化し、コントロールを安定させる必要があります。
- ナックルボールが出にくい
- スポンジが厚くなるとナックルボールが出にくくなります。
- 表ソフトの特徴であるナックルボールを活かしたプレーがしにくくなるため、自分で意図的にナックルボールを出す技術のある選手におすすめです
- 相手に返されやすい
- 弾みが良いため、打球の軌道が弧線を描き、やや上回転が掛かるため、ナックルボールになりにくいです。相手に返されやすいボールになることがあります。
- そのため、自分から変化をつける技術を磨き、相手に対応されにくいボールを打つ技術が必要です。
- 打球感が少ない
- 厚いスポンジは打球感が少なくなるため、自分の打球感覚が掴みにくくなります。
まとめ
VO>102は、表ソフトながら非常に回転が掛かり、攻撃的なプレーが出来るラバーです。
プロ選手も使用している実績のあるラバーです。
自分に合ったスポンジの厚さを見つけることで、VO>102の性能を最大限に活かし、より良いプレーができるようになります。
この記事が参考になれば幸いです。
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