粒高ラバーで打たれたボールは非常に取りにくいですよね。
こちらが回転を掛けたボールが、複雑な回転のボールになって返球されます。
そんな粒高ラバーを使用してみようかなと思う人も多いと思います。
この記事では、粒高ラバーを使用するのに向いている人についてまとめました。
そもそも粒高ラバーとは?
粒高ラバーとは、表ソフトラバーよりも高い粒のラバーになります。
粒高ラバーでは、ボールを打球する時に粒が相手の回転と逆方向に倒れることにより、相手の回転を利用した返球が出来ます。
具体的には、
下回転系のボールを返球すると粒が倒れることで上回転として返球され、
上回転系のボールを返球すると下回転のボールで返球されます。
慣れるまでどのような回転のボールが返球されるか非常にわかりにくいでしょう。
特に初心者のレベルであると粒高ラバーは驚異であり、粒高ラバーで相手ボールを返球するだけで試合に勝ててしまうこともあります。
粒高ラバーは、ナックルプッシュによりチャンスボールを作り出したり、ブロックによってミスを誘う戦術が得意ですが、自分から攻撃をすることが難しいラバーです。
また、基本的には自分からボールに回転を掛けることは難しいラバーになります。
粒高ラバーを使用している選手
粒高ラバーを使用した戦術としては、世界レベルの選手ではベテランの女子選手の倪夏蓮選手(ニーシャーリエン・ルクセンブルク)が有名です。
倪夏蓮選手は左利きのペンで、裏ソフトラバーと粒高ラバーを使用しています。
粒高ラバーを利用したコースを突いた攻撃と変化のあるショートは非常とりにくく、ナックルプッシュでのチャンスメイクや相手のミスを誘う戦術が得意です。
倪夏蓮選手の粒高での攻撃は中国の世界チャンピオンレベルの選手でもミスをしています。
また、倪夏蓮選手の使用している粒高ラバーはフェイントロングⅡになります。
粒高ラバーに向いている人とは?
①手先が器用で地道な努力が得意な人
粒高は最も扱いにくいラバーの一つです。
粒高ラバーの使用に慣れてないうちは、自分もミスも非常に多くなります。
最初は基本的な技術である粒高でのショートのミスも多くなると思います。
そのため、粒高ラバーで安定して相手コートに返球をするためには基礎練習の積み重ねが重要で、地味な練習が必要になります。
練習自体も派手なものではなく、地味な基礎練習の反復が重要になります。
粒高ラバー自体が扱いに難しいラバーですので、手先が器用でラケットの細かい操作が得意な人が向いています。
つまりは手先の器用な人が向いています。
また、粒高を使用した打法は地味な技術が多いため、地道に努力出来る人が向いています。
②自分で試行錯誤が出来る人
粒高ラバーを使用して上手くなるためには、自分で試行錯誤出来る人が向いています。
粒高ラバーは、非常にクセの強いラバーであるため、返球したボールが非常に複雑な変化をします。
そのため、初心者のレベルでは相手コートにボールを入れているだけで勝ててしまいます。
特に初心者レベル、中学生レベルでは粒高ラバーは非常に強力です。
しかし、レベルが上がるにつれて粒高ラバーで返球した複雑な変化のボールでも、強打をされるようになります。
特に高校生、大学生、社会人の男子選手のフォアハンド、バックハンドで強打されたボールは前陣で粒高ラバーで返球することは難しくなります。
これが粒高ラバーが初心者レベルでは勝ちやすいですが、中級者、上級者レベルでは勝ちにくいと言われる理由です。
しかし、上級者レベルの粒高ラバーの使用者は、ただ粒高で返球するだけではなく、粒高での強いプッシュショート、ペンでの裏面打法での攻撃、粒高を利用したカットなど、粒高ラバーでチャンスを作り出し、得点するパターンを覚えています。
何も考えずに、粒高ラバーで返球するだけで楽に勝っていると卓球の技術の向上が止まってしまう可能性があるため注意が必要です。
身体能力はそんなに必要ない
粒高ラバーを使用してのプレーは、前陣での台上プレーが中心になります。
そのため、他の戦型と比較すると身体能力が高くない人でも大丈夫です。
そのため、女子選手や年配の選手でも粒高ラバーを使用して活躍することは十分に可能です。
もちろんレベルが高くなるにつれて、攻撃やフットワークなども必要になるため身体能力は必要になりますが、他の戦型よりも身体能力の影響は大きくありません。
ただし、粒高でのプレーは繊細であるため、丁寧な足運びは重要になります。
身体の近くで打球することで、安定してボールを返球することができるからです。
確実なフットワーク練習をおろそかにしないようにしましょう。
粒高ラバーで勝つためには
①攻撃技術の練習をする
対戦相手の上手くなれば、粒高ラバーで返球しているだけでは、相手選手もミスをしなくなります。
特にレベルの高い選手になればなるほど顕著です。
また粒高ラバーを使った前陣攻守型やカットマンなどの守備型の選手が攻撃をしてこないと分かれば、対戦相手の選手はプレッシャーが無くなり、難しいボールだった際につなぎのプレーに徹します。
相手選手はボールをコートに入れるだけで良くなり、無理に攻めることがなくなります。
逆に、守備型の選手でも自分から攻撃が出来れば、相手選手は返球するだけでなく、無理にでも自分から攻める必要が出てくるため、ミスを誘いやすくなります。
高いレベルの選手を目指すために、相手選手にプレッシャーを与えるために攻撃系の技術も練習しましょう。
粒高ラバーを使用した選手の攻撃系の技術としては、裏面打法や、粒高でのスマッシュ、ペンならばラケットを反転させてからのドライブ攻撃などがあります。
自分に合っているパターンの練習すると良いと思います。
②自分から粒高ラバーで変化を作り出す
粒高ラバーのボールでも自分で返球するだけでは、相手選手も慣れてきて試合が進むごとに返球されるようになってしまいます。
そのため、粒高ラバーを使用してのカット性のブロック、短く止めるブロック、プッシュなどの技術を練習し、自分から変化をつけていくことが必要になります。
今はyoutubeで上手い粒高の選手の動画がたくさんあるため、参考にして技術を取得をしてみましょう。
カット性ブロックなどの、粒高ラバーで自分から変化させる技術は難しい打法であるため、多球練習で技術の取得を目指すと良いと思います。
最初は変化ショートを練習していると、ミスが増えて勝ちにくくなると思いますが、より上達して上級レベルの選手と試合で勝つためには新しい技術の取得が確実に必要になります。
まずは基本となるプッシュショートを練習をしてみましょう。
まとめ
今回は粒高ラバーが向いている人についてまとめました。
この記事が参考になれば幸いです。
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