裏ソフトラバーは数が多く、どの種類のラバーを選ぶか悩む選手は多いと思います。
特に初心者の選手にとっては、卓球のラバーは種類が多すぎるため、ラバー選びは難しいかもしれません。
初心者向けの裏ソフトラバーとしてスレイバーシリーズを紹介します。
スレイバーシリーズは、扱いやすく、過去には世界チャンピオンも使用していたことのあるラバーです。
スレイバーとは?
スレイバーは、バタフライから販売されている高弾性裏ソフトラバーです。
1967年に発売されて以来、長年にわたって使用され続けているラバーの一つです。
スレイバーシリーズは、ある程度の弾みがあり、回転も掛けやすいバランスの取れた裏ソフトラバーです。
現在では、初心者や中級者レベルの選手に向いているラバーです。
また、スレイバーにはいくつかの種類があり、それぞれスポンジの柔らかさが異なります。
スレイバーシリーズの特徴
スレイバーはスピードとスピンのバランスが取れていることが特徴です。
そのため、ドライブやスマッシュなどの攻撃打法とブロックによる守備をバランスよく使用することができます。
また、過剰に弾みすぎないため、初心者がドライブやスマッシュなどの基礎的な打法をマスターすることに適しています。
スレイバーは初心者用のラバーの中ではスポンジがやや硬めで、スピードが出やすいです。
そのため、初心者向けラバーの中では強打をしたときにスマッシュやドライブに威力が出しやすいですが、ボールが過剰に弾みすぎないため、ボールのコントロールがしやすいです。
これにより、台上プレーやスマッシュなどのプレーがしやすくドライブを主戦とした速攻型のプレーに適しています。
また、テンション系のラバーと比較すると価格が安く、耐久性にも優れているため、コストパフォーマンスの高いラバーです。
回転も掛けやすいラバーであるため、強い回転をかけたループドライブやサービスも可能です。
ドライブの軌道はどちらかというと、弧線が低く、直線的な軌道になります。
攻撃型の選手が初めて使用する裏ソフトラバーとしては理想的な選択となる一枚です。
スレイバー、スレイバーEL、スレイバーFXの違いは?
スレイバーシリーズは、スレイバー、スレイバーFX、スレイバーELの3種類のシリーズがあり、主にスポンジの硬さや特性に違いがあります。それぞれの特徴を以下にまとめます。
①スレイバー
スレイバーシリーズで、最も硬めのスポンジを使用しています。
そのため、ドライブの威力(スピードと回転)がスレイバーシリーズの中で最も出しやすいです。
初心者向けラバーの中では強打での速攻をしやすいラバーです。
攻撃的なプレースタイルをしたいプレイヤーに向いています。特にスマッシュやドライブを多用する選手に適しています。
コントロールを重視して、直線的な軌道で相手コートに入れたい選手に向いています。硬めのスポンジであるため、男子選手に向いています。
②スレイバーFX
スレイバーシリーズで最も柔らかいスポンジを採用しており、最も扱いやすいラバーです。
コントロールが非常にしやすいラバーであるため、ブロックを多用した攻守のバランスが良いプレイヤーに適しています。
初心者はスレイバーシリーズの中で最も柔らかいラバーであるスレイバーFXが一番扱いやすいと思います。
また、パワーのないレディース選手や女子中学生の選手は、柔らかめのラバーであるスレイバーFXがオススメです。
初心者はスイングスピードが速くないため、柔らかいラバーの方が回転を掛けやすいです。
柔らかいスポンジであるため扱いやすく、初心者が卓球を好きになれるようなラバーです。
③スレイバーEL
スレイバーとスレイバーFXの中間の性能を持っています。
スレイバーELはスレイバーよりも少し柔らかいスポンジで、スレイバーFXよりも少し硬いスポンジになっています。
これにより、よりコントロールと威力のバランスが良く、スピンもかけやすくなっています。
そのため、スレイバーでは扱いづらく悩んでおり、スレイバーFXでは威力が物足りないと感じている選手にはスレイバーELをオススメします。
それぞれのラバーには一長一短があり、プレイヤーのプレースタイルや技術レベルに合わせて選ぶことが重要です。複数のラバーを試して、自分に最も合ったものを見つけることをオススメします。
オススメのスポンジの厚さは?
卓球のラバーのスポンジの厚さは、プレイヤーのプレースタイルや好みによって異なります。
フォア側とバック側で異なる厚さを選んでも問題ありません。
初心者はフォア側にはスレイバーFXの厚、バック側にはスレイバーFXの中がオススメです。
一般的な両面裏ソフトの攻撃選手の場合、フォア側の方がスポンジを厚くすることが一般的です。
裏ソフトラバーであるスレイバーシリーズをフォア側に使用する場合は、スポンジの厚さは厚か特厚がオススメになります。
スポンジは厚ければ厚いほど、強力なスピードが出しやすく、スポンジが薄いほど、コントロールがしやすくなります。
ただし、中より薄いスポンジではフォア側では威力不足になりがちなため、厚以上の厚さのスポンジをオススメします。また、スポンジ特厚では、ラケットの重量が重くなりやすいことも注意が必要です。
バック側については、スポンジは中、厚、特厚の厚さがオススメです。
フォア側よりもバック側の方がスイングスピードを出しにくいため、スポンジの厚さをフォア側よりも一段階薄くして、コントロールを重視することもオススメです。
そのため、初心者のレベルでは、バック側はフォア側と同じ厚さか、それよりも一段階薄くしたスポンジがオススメになります。
スレイバーシリーズの欠点
①初心者にはスレイバーはスポンジが硬い
スレイバーは比較的スポンジが硬めのラバーであるため、初心者がドライブやツッツキなどの基礎技術を習得する際に、扱いづらく、上達の妨げになる可能性があります。
初心者は柔らかめのスポンジであるスレイバーELやスレイバーFXを使用した方が上達が早くなる可能性があります。
②スレイバーシリーズの限界
スレイバーは扱いやすい高弾性のラバーですが、近年のテンション系ラバーと比較すると、スピードと回転の最大値はどうしても劣ってしまいます。
スレイバーシリーズは、プロや上級者レベルのスピードやパワーを出せるラバーではありません。
半年~1年程度スレイバーを使っていて、安定感よりも威力を出したいと感じた時は、ラバーの変更をオススメします。
スレイバーの次のステップのラバーとしてのオススメはロゼナになります。
まとめ
この記事では初心者向けの裏ソフトラバーとしてスレイバーシリーズの紹介をしました。
初心者にオススメのスレイバーシリーズのラバーは、フォア側にはスレイバーFXの厚、バック側にはスレイバーFXの中になります。
この記事が参考になれば幸いです。
コメント