ペン表速攻型の選手で、中国式ラケット選びに悩んでいる方はいませんか?
私もペン表速攻型用のラケットの選びが全くわからず、どのラケットが良いのか悩んでいました。
ペン表速攻型の選手のラケット5枚合板、7枚合板のラケットがメジャーであり、ある程度硬くて球離れが良いラケットが表ソフトラバーに合っていると言われています。
今回は、ペン表速攻型用のラケットとしてVICTAS(TSP)から発売されているアルスノーバCHNのラケットを使用してみましたので、そのレビューについて記載します。
私個人の感想としては、アルスノーバCHNは技巧派のペン表の選手に向いている使いやすいラケットだと思いました。
アルスノーバCHNってどんなラケット?
・攻撃選手用の中国式ペンラケット
・製造メーカーはVICTAS(TSP)
・価格は6000円前後(中国式ペンラケットの中では、比較的安価な方だと思います。)
・打球感はハード
・5枚合板
・厚さは6.8mm
・重量は約75h
・ブレードは159mm×159mm
・メーカーのPRポイント
「木材の燻製による反発力の向上と軽量化が特徴」
「木材の水分含有量を一定に保つ加工により、ラケットの反発力を高め、軽量化も実現」
「小学生やレディス選手、裏面打法を武器にする選手にオススメ」とのこと
アルスノーバCHNの使用レビュー
アルスノーバCHNの弾みは攻撃系ラケットにしてはやや控えめな印象です。
ラケットを振ってみるとブレードが小さめなためか、中国式ラケットの中では軽めな印象を持ちました。
ラケット自体は硬くしなりにくいです。
弾みは中程度ですが、球離れが早めで、バランスがよく使いやすいラケットです。一本目の中国式ラケットとしては正解だったと感じています。
アルスノーバCHNを選んだ経緯
私はペン表型の戦型なので、フォア側にスペクトルの厚、裏面にテナジー05FXの厚を使用しました。
また、そもそもアルスノーバCHNを選んだ理由としては、中国式ラケットであり、表ソフトユーザーが使用しやすいラケットの条件である、ラケット自体にある程度の硬さがあるが弾みすぎない、裏面打法が使用しやすい、といった基準で選択しました。
今回はこの条件で使用した場合のレビューになります。
表ソフトラバーと合わせた場合
全体的にはペン表の選手が使用する分にはとても良いと思います。
ラケットで使用されている木材を燻製にしている加工のおかげか、5枚合板のラケットの中では硬く、球離れが早い特徴があります。そのため、表ソフトラバーの特徴である球離れの速さによるナックルを活かして戦術を組み立てる選手には向いていると感じました。
特にショートや台上プレーで相手を崩したり、ブロックで振り回したうえでミート打ちで得点するといった技巧派のペン表の選手に特におすすめできるラケットだと感じました。
その代わり、ただフットワークとフォアハンドを主体として攻撃をするペン表の選手には若干弾みが足りないと思います。
ペン表の選手でフォアハンド攻撃を主体として、ガンガン攻めていきたい、フットワークとフォアハンドでバシバシ打っていきたいタイプにはお勧めしにくいかなと思います。もう少し弾みのあるラケットの方が良いかもしれません。
アルスノーバCHNの硬さについて
表ソフトユーザーにとってラケットの硬さは好みが出ると思います。
硬めの打球感が好きな選手、ミート打ちを多用して戦術を組み立てるペン表速攻型の選手、表ソフトラバーに柔らかめのラバーを使用している選手ならばおすすめ出来るラケットです。
ただ、アルスノーバCHN以上に硬いラケットもあると思いますが、私個人としてはもう少し柔らかいラケットの方が好みなので少し硬すぎる印象を持ちました。
具体的には、ミート打ちで弾く感覚はとても良いのですが、アルスノーバCHNとスペクトルの組み合わせだと、もう少しラバーかラケットが柔らかくて球持ちをしれくれないと、フォアハンドの安定感にかけてしまい戦術が組み立てにくかったです。
具体的に今回使用したラバーはスペクトルの厚です。スペクトルの組み合わせでは、回転が掛からないためフォアハンドのコントロールが難しい印象がありました。(ミート打ちとナックルショートしかできない本当に昔ながらのペン表の選手って感じになってしまいました。)
この組み合わせでは安定感のあるプレーを行うこと難しかったので、私はラバーをもう少し柔らかく、回転の掛かるラバーにしようかなとと考え中です。
候補はモリストSPです。(モリストSPとアルスノーバCHNの組み合わせも試せたら記事を書きたいと思っています。)
これはアルスノーバCHNのラケットが悪いわけではなく、好みの問題だった思います。
アルスノーバCHNの弾み
高校生~社会人30代の選手では、アルスノーバとスペクトルの組み合わせでは弾みが少し物足りない印象がありました。
アルスノーバCHNは、ラケット自体は硬いですが、弾みが抑えめで球離れが早い特徴があります。そのため高弾性ラバーのスペクトルよりも、柔らかいテンション系の表ソフトの方が相性が良いかもしれません。
ラケット自体の弾みが攻撃型ラケットの中では抑えめなので、高弾性の表ソフトラバーだと弾みが少し欠けてしまったのかもしれません。また、硬いラケットに硬いラバーだと、コントロールが難しくなりすぎる傾向もありますので、柔らかいテンション系の表ソフトなどが良く合うと考えられます。
具体的には、VO>102とか、モリストSP AXの厚などを張れば、ペン表型のラケットとしてバランスが良くなりそうな印象を持ちました。
(私自身は、回転系の表ソフトラバーが苦手なので、回転系表ソフトとスピード系表ソフトの中間性能のモリストSPを試してみようかなと思っています。)
アルスノーバCHNの裏面打法について
中国式ラケットの中ではラケット重量が軽い点、ブレードが中国式ラケットの中でもやや小さめな点から、裏面打法を多用する選手に向いているラケットだと感じます。
(今までは日本式ペンで裏面打法をしていたため、アルスノーバCHNの裏面打法のやりやすさに驚くばかりです。)
どんな選手に向いているラケットか?
ここまで記事を読んで頂ければわかると思うのですが、技巧派のペン表の選手に向いていると感じました。
また、裏ソフトラバーにはあまり触れていませんでしたが、攻撃系のペンドラの選手では、このラケットでドライブに威力が出にくいため初心者レベルでは良いかもしれませんが、レベルが上がるにつれて弾みが物足りなくなると思います。男子のペンドラの選手にはおすすめしにくいです。
まとめ
私個人の感想としてはアルスノーバ中国式ペンは、技巧派のペン表の選手に向いている使いやすいラケットだと思います。
この記事が参考になれば幸いです。
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