卓球は、より高いレベルを目指すためには、適切なラケット選びが非常に重要です。
そこで、特に中級者以上の選手に注目してほしいのが「ティモボルALC」というラケットです。
このラケットは、プロや上級者に人気があり、卓球のスキルアップに役立つ特別なラケットです。
特に、アウターカーボンラケットの良さを試してみたいけれど、初めてのアウターカーボンラケットとして選びたい選手に最適です。
この記事では、ティモボルALCの特徴や使い方、向いている人、そしてそのデメリットについて詳しく紹介します。
これからの卓球ライフに役立つ情報をお届けするので、ぜひ最後までお読みください。
ティモボルALCとは
ティモボルALCは、バタフライという有名な卓球メーカーが作っているラケットです。
このラケットは、世界的に有名な卓球選手ティモ・ボルの名前がつけられています。
このラケットには、アリレートカーボン(ALC)という特別な素材が使われています。
ティモボルALCは、木材の5枚合板にアリレートカーボン2枚が外側に含まれています。
ALCは、柔らかいけど弾力がある素材で、ラケットの内側に入っています。
一般的にカーボンが含まれているラケットは、球持ちがあまりよくないため回転がかけにくいといった欠点がありますが、ティモボルALCは比較的扱いやすいラケットになっています。
これにより、パワーとコントロールのバランスが非常に良いラケットとなっています。
ティモボルALCは両ハンドでドライブ攻撃をしていく中級者~上級者に向いているラケットです。
世界的にも人気のあるラケットで、ティモボル選手をはじめとして、多くのプロ選手に使用されている王道のアウターカーボンラケットです。
使いこなすのには技量が必要になりますが、プロ選手に愛用されているラケットのため実績のあるラケットになります。
ティモボルALCの特徴
アリレートカーボン(ALC)の使用
ALCは、木材より硬く、カーボンより少し柔らかい特殊素材です。
このALCがラケットに内蔵されていることで、木材のみのラケットよりもラケットの反発力が高くなり、スピードが出やすくなります。
ドライブの威力を出すためにカーボンラケットに挑戦する選手は多いですが、カーボンラケットは扱いが難しく使用を断念してしまう選手も多くいます。
しかし、ALCは通常のカーボンよりも柔らかいため、打球感が柔らかく、ボールをしっかり掴むことができるため、コントロールしやすいです。
それによりカーボンラケットは使いこなせないけれど、アリレートカーボンラケットは使えるという選手もいます。
また、ALCが振動を吸収するため、手への振動が少なく、快適にプレーできます。
とはいえ、カーボンラケットのため、打球感は硬く威力のあるドライブを打ちたい選手に向いています。
ドライブは比較的弧線を描かずに直線的に威力のあるボールを打つことができます。
引き合いになるとドライブのボールの威力がかなりあるので、相手を押し込むことができます。
アウターカーボンラケットの中では使いやすい
ティモボルALCは5枚の木材とALC2枚にて製造されているアウターカーボンラケットです。
アウターカーボンラケットとは、ラケット内部の木材の構成の中で、比較的外側にALCが含まれているラケットになります。
アウターカーボンラケットは、インナーカーボンラケットや木材のみのラケットと比べて、スピードが出やすいですが、コントロールが難しく、扱いにくいといった特徴があります。
しかし、ティモボルALCは、アウターカーボンラケットですが、比較的弾みが抑えられており、扱いやすい性能をしています。
そのため、はじめてアウターカーボンラケットを使用する選手におすすめできます。
また、アウターカーボンラケットの中では台上技術がやりやすく回転も掛けやすいラケットです。
スピードとコントロールのバランスが良い
ティモボルALCは、アウターカーボンの中では扱いやすいラケットで、回転も掛けやすくスピードの出るラケットです。
ティモボルALCは、スピードとコントロールのバランスが非常に良いです。
強打をしたときにはしっかりとしたスピードが出ますが、軽く打つときにはボールをコントロールしやすいです。
このため、さまざまな技術に対応しやすいラケットです。
木材ラケットと違いラケットがある程度硬いため、相手選手に打たれた時のブロックやカウンターでは、打ち負けずに威力のあるボールで対抗することができます。
上級者が求める適度な硬さと球持ち
ティモボルALCはやや硬めのラケットですが、適度な柔らかさがあります。
他のアウターカーボンのラケットは、ラケット自体が非常に硬いため、強打をした時のドライブに威力は出ますが、台上技術のコントロールや、安定して回転を掛ける事が難しいラケットが多いです。
しかし、ティモボルALCはアウターカーボンラケットの中でも過剰な弾みを抑えられており、若干の球持ちがあるため扱いやすいラケットに調整されています。
そのため、自分でボールをコントロールする感覚が残っています。
ティモボルALCはカーボンラケット特有のスピードと、球持ちの良さによるコントロールや回転の掛けやすさが両立しています。
そのため、ティモボルALCはアウターカーボンラケットの中でも扱いやすく、人気のあるラケットに仕上がっています。
はじめてアウターカーボンのラケットを使用する選手や、中学生、高校生の2本目のラケットとしても向いています。
軽量で扱いやすい
ティモボルALCは、比較的軽量なラケットで、中学生や高校生でも扱いやすいです。
重すぎず、軽すぎないため、長時間の練習でも疲れにくいです。
ティモボルALCは使いこなすまでに時間がかかる可能性があるため、比較的軽量で扱いやすいのはメリットだと思います。
ティモボルALCに向いている人
中級から上級者の選手
基本技術がしっかり身についている中級から上級者の選手に向いています。
特に、木材ラケットからカーボンラケットにステップアップしたい選手に最適です。
アウターカーボンラケットの中では扱いやすいラケットになりますが、初めてのラケットでおすすめできるラケットではありません。
今まで木材の5枚合板か7枚合板ラケット、インナーカーボンのラケットを使用しており、さらに威力の向上やレベルアップのために『ティモボルALC』を選択するのが良いでしょう。
木材5枚合板ラケットからの移行もスムーズに行いやすいラケットで、上達した中学生や高校生の2本目や3本目のラケットとしてもおすすめです。
両ハンドでドライブを多用する攻撃型のプレーヤー
ティモボルALCはスピードとパワーが特徴のため、両ハンドで強力なドライブを多用する攻撃型のプレーヤーに向いています。
スピードとコントロールのバランスが良いため、前陣から中陣でのプレーが得意な選手に最適です。
ラケットが硬いため、台上技術やカウンターは木材ラケットよりやりにくい場合がありますが、慣れてくれば回転も掛けやすく、台上技術も扱いやすいラケットに仕上がっています。
カウンターも威力のある球を打つことができます。
しっかり打球できる技量があれば、ブロックやカウンターの安定性は木材ラケットより高いと思います。
アウターカーボンラケットの打球感を求める選手
初めてアウターカーボンラケットを使用する選手にとって、ティモボルALCは扱いやすい選択肢です。
他のアウターカーボンラケットよりもコントロールがしやすく、スピードと回転のバランスが良いため、アウターカーボンの感触を試したい選手に適しています。
アウターカーボンラケットのため、打球感はやや硬く、強いボールを打つ事ができますが、ALCの特性を活かして、回転やコントロールも両立させたラケットです。
初めてカーボンラケットを使用する選手にとっては、『インナーフォースレイヤーALC』などのインナーカーボンラケットの方が扱いやすい場合が多いため、ティモボルALCの購入はある程度カーボンラケットに慣れてからの方が良いでしょう。
ティモボルALCのデメリット
価格が高い
ティモボルALCは高品質なラケットであるため、価格が高めです。
初心者や予算が限られている選手には手が届きにくいかもしれません。
しかし、その価格に見合うだけの性能を持っているため、投資として考える価値はあります。
中学生や高校生など、学生選手にとっては親に頼んで購入してもらうなどの対応が必要になるかもしれません。
初めてのラケットとしてはおすすめできない
ティモボルALCは、アウターカーボンラケットのため、ある程度の技術が必要です。初心者や初めてラケットを購入する選手には、少し扱いが難しいかもしれません。
まずは木材ラケットやインナーカーボンラケットから始めるのが良いでしょう。
ティモボルALCはアウターカーボンの中では比較的扱いやすいですが、通常の木材ラケットと比べると扱いにくいラケットになります。
慣れるまで時間がかかる
ティモボルALCは、特殊な素材と構造を持っているため、慣れるまで時間がかかることがあります。
初めて使うときは、スピードや反発力に驚くかもしれませんが、徐々に慣れてくると、そのパフォーマンスを最大限に引き出すことができるようになります。
インナーカーボンのラケットと違い、初めてカーボンラケットを使用する選手にとっては、なかなか扱いにくい可能性があります。
初めてカーボンラケットを使用する選手は、インナーカーボンのラケットを使用してからの方が良いでしょう。
弧線を描くドライブは打つには技量が必要
ティモボルALCは、威力のある直線的なドライブを打つ事ができますが、弧線を描くドライブは打ちにくいです。
相手選手のドライブに対してカウンターやブロックでは非常に有利ですが、自分でドライブを打つ際に、台に収めるには技量が必要です。
そのため、回転を重視して、ドライブの弧線で攻撃する選手はインナーカーボンのラケットや、木材ラケットの方が扱いやすいかもしれません。
ティモボルALCに向いているラバー
ティモボルALCはアウターカーボンの中では扱いやすいラケットなので、比較的どのようなラバーにも合いやすいです。
しかし、ラケットが少し硬めのため少し柔らかめの球持ちの良いスピン系の裏ソフトラバーが合いやすいです。
特にテナジー05と相性がよく、回転、スピードともに高いレベルのドライブを打つ事ができます。
王道の威力のあるドライブを中心としてプレーしたい選手におススメです。
まとめ
ティモボルALCは、アウターカーボンラケットの中でも扱いやすく、スピードとコントロールのバランスが非常に良いラケットです。
中級から上級者の選手や、両ハンドで強力なドライブを多用する攻撃型のプレーヤーに最適です。
特に、木材ラケットからステップアップしたい選手や、初めてアウターカーボンラケットを使用する選手におすすめです。
しかし、価格が高めであることや、初めてのラケットとしては扱いが難しい点には注意が必要です。
ティモボルALCは、適切な技術と経験を持つ選手にとって、卓球のスキルをさらに向上させるための強力な武器となるでしょう。
卓球のラケット選びは非常に重要で、どのラケットを使うかによってプレースタイルや技術の向上が大きく変わります。
ティモボルALCはその点で非常に優れたラケットであり、使いこなせれば非常に強力な武器となります。
是非、あなたの卓球ライフにティモボルALCを取り入れてみてください。
この記事が参考になれば幸いです。
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