卓球ラバー『スペクトルS3』徹底レビュー：ナックルボールと変化球の秘密

卓球のラバーには数多くの種類があります。

その中でも表ソフトラバーは、ラバーの種類によって性能が大きく変わるラバーです。

そのため、表ソフトラバーを使用する選手は、それぞれの表ソフトの性能や種類を理解することにより、自分のプレーに活かすことが出来ます。

この記事ではVICTASから発売されているスペクトルS3のレビューをまとめました。

スペクトルS3とは

スペクトルS3は、VICTASが発売する表ソフトラバーで、スピード系表ソフトラバーに分類されます。
基本的にはスペクトルS2と似ているラバーで、ほどよく弾むスピード系表ソフトラバーです。

スペクトルシリーズの一環として開発されており、特にナックルボールや変化球に優れているとされています。

柔らかいテンションスポンジを採用しており、打球感が柔らかく、コントロール性にも優れています。

スペクトルS3の特徴

1. 変化が出やすい:
   • スペクトルS3は、テンション型のスピード系表ソフトの中では、ナックルボールを出しやすい性質を持ち、相手を惑わせるプレーが得意な選手に向いています。特にブロックや守備型のプレーにおいて、相手のドライブボールをナックル性の球質で返球することが得意です。
     
2. 柔らかいテンションスポンジ:
   • 柔らかいスポンジにより打球感が柔らかく、ナックルボールを出しやすいです。スポンジが柔らかいためコントロールもしやすく、特に台上プレーやブロックでその特性が活かされます。
     
3. 弾みとスピード:
   • スペクトルS3は適度な弾みとスピードを持ち、攻撃的なプレーにも対応できますが、スペクトルS2よりは抑えめです。軽打でも威力が出やすく、直線的な打球が特徴です。
     
4. 粒の形状:
   • スペクトルS3はスペクトルS2とは異なる粒形状を持ち、飛びやすく変化が出やすいです。粒が小さく、弧線を描かずにまっすぐ飛びやすい特性があります。
     
5. 類似ラバーとの比較:
   • VO>103と似た特性を持ったラバーです。
     VO103とスペクトルS3のどちらが自分に合っているかは、実際に試してみるのが一番確実だと思います。

　

スペクトルS2との比較

• スペクトルS2:
  • 攻撃的でスピード重視。
  • ミート打ちに優れ、強力な攻撃が可能。
  • 軽打でも威力が出やすい。
  • 球離れが非常に速いため、ラバーが勝手にボールを飛ばしてしまう感覚がある
  • 台上プレーがやや難しい。
    
• スペクトルS3:
  • 変化とコントロール性重視。
  • ナックルボールや変化球に優れ、精密なプレーが可能。
  • 柔らかいスポンジで回転を掛けやすい。
  • スポンジが柔らかいため自分の力でボールを飛ばす感覚がある
  • 台上プレーやブロックに優れる。
    

スペクトルS3に向いている人

• ナックルを多用したい選手:
  • 粒高ラバーや変化系表ソフト程ではないですが、適度にナックルボールや変化球で相手を惑わせるプレースタイルに最適です。
• コントロール重視の選手:
  • スポンジが柔らかいため、自分の力でボールを飛ばす感覚を大切にしたい選手に向いています。
    精密なコントロールが求められるプレーに適しており、特に台上プレーやブロックに自信のある選手に向いています。
• 攻守のバランスを大事にしたい選手:
  • スピード系表ソフトのテンション系ラバーのため速攻プレーに向いているラバーですが、ナックルボールも比較的出しやすいため、攻守のバランスを大切にする選手に向いています。
    柔らかいスポンジと引っ掛かりの良いシートにより、適度に回転を多用するプレースタイルに適しています。
    

まとめ

スペクトルS3は、VICTASのスペクトルシリーズの中でも変化とコントロールに特化した表ソフトラバーです。

柔らかいスポンジと引っ掛かりの良いシートにより、ナックルボールを活かしつつ、速攻プレーを多用するプレースタイルに適しており、精密なコントロールが求められる台上プレーやブロックでもその性能を発揮します。

スペクトルS2と比較すると、攻撃的なプレーよりも変化とコントロールを重視する選手におすすめのラバーです。

また、S2とS3のどちらが自分に合っているかを確認するために、試打してみることをお勧めします。

S2は攻撃重視でスピードとコントロールのバランスが良いのに対し、S3はナックルボールを重視し、相手を惑わすプレーが得意です。

この記事が参考になれば幸いです。

　

参照記事：【卓球】スペクトルS2のレビュー【表ソフト】