VICTASスペクトルS2レビュー:速攻型プレーヤー必見の最新表ソフトラバー

卓球のラバーには数多くの種類があります。

その中でも表ソフトラバーは、ラバーの種類によって性能が大きく変わるラバーです。

そのため、表ソフトラバーを使用する選手は、それぞれの表ソフトの性能や種類を理解することにより、自分のプレーに活かすことが出来ます。

この記事ではVICTASから発売されているスペクトルS2のレビューをまとめました。

スペクトルS2とは

スペクトルS2は2023年1月にVICTASから発売された表ソフトラバーです。

それまでVICTASからはスペクトルシリーズが発売されていましたが、一新されて新しいラバーとして発売されました。

(スペクトルS2は以前まで発売していたスペクトルレッドと似た性能のラバーであり、スペクトルレッドの後継のような位置づけになります。)

スペクトルS2の特徴

スペクトルS2は攻撃的なプレーを重視する選手に向いているラバーです。

スペクトルS2はミート打ちで攻めていく選手に向いています。

スペクトルS2は、従来のスペクトルのゴム部分に最先端の日本製テンションスポンジを使用しています。

そのため、従来のスペクトルラバーの長所であるナックルボールの変化が出る特徴を引き継ぎつつ、扱いやすさも保っています。

また、スポンジ部分を改良することにより、従来のスペクトルの欠点であったスピードの物足りなさを補うラバーになっています。

ボールがプラスチックボールになり、ラバーにも弾みが求められたため、現代卓球に合わせたスペクトルという印象のラバーです。

テンションスポンジを採用していることにより、軽打においてもよく飛び、威力のあるボールが打てるようになっています。

フォアハンドの打球時の音はテンション系ラバー特有の心地よい音がします。

また、テンションスポンジのおかげで柔らかめの打球感であり、球離れが早く、よく飛びます。

これにより、軽い力で打ってもボールが深く入り、攻撃の威力を高めることができます。

これらの特徴により、フォアハンドのミート打ちに非常に適しているラバーです。

フォアハンドのミート打ちでは威力が出やすいため、ナックルで落とさせたいという選手よりは、ミート打ちで打ち抜きたいと考えている選手に向いています。

また、縦目の表ソフトラバーの中ではスポンジが柔らかいため、比較的回転が掛けやすい印象です。

この縦目なのに滑らずに意外と引っ掛かりが良いというのは、スペクトルシリーズの特徴でもあります。

ドライブの弧線もしっかり出て、ある程度の回転はかかりやすいといった印象です。

バックプッシュにおいても、軽く打ってもボールがよく飛ぶため、相手を詰まらせるような速いプッシュが打ちやすいラバーになります。

ツッツキもスピードが出やすいため、相手を詰まらせるようなツッツキがしやすい印象です。

 

オススメのスポンジの厚さ

スペクトルS2のオススメのスポンジの厚さは厚になります。

中のスポンジでは、威力が物足りなく感じます。

特厚のスポンジでは弾み過ぎてしまい、ボールのコントロールが難しいため、一般的に表ソフトラバーは厚のスポンジがオススメです。

スペクトルS2に向いている人

男子選手で速攻型の選手に向いているラバーです。

攻撃的なプレーでミート打ちで打ち抜きたい選手に向いているラバーです。

フォアハンドのミート打ちでは威力が出やすいため、ナックルで落とさせたいという選手よりは、ミート打ちで打ち抜きたいと考えている選手に向いています。

バック側に使用した場合は、ピッチの速さの連打で相手を詰まらせたいプレーをしたい選手にも向いていると思います。

スペクトルS2の欠点

  1. 台上プレーが難しい
    スペクトルS2は柔らかいテンション系のスポンジを使用しているため、軽く当たっただけでも弾みが良いです。
    そのため、細かく弾みを調節しなければならない台上プレーがやや難しい傾向があります。特に、ストップの技術に関してはボールが飛んで行ってしまうため、難しい技術の一つになります。
  2. 回転の絶対量が少なめ
    スペクトルS2はスピード系の縦目の表ソフトの中では、テンション系の柔らかいスポンジを使用しているため回転を掛けやすいラバーです。
    しかし、裏ソフトラバーや横目の回転系表ソフトと比較すると回転量は少なめになります。
    特に強く回転の掛かったサーブや、強く回転の掛かったドライブはスペクトルS2より、裏ソフトラバーの方が回転を掛けることが出来ます。
  3. スペクトルS1と比較するとナックルにはなりにくい
    縦目の表ソフトであるため、ブロック時はナックル性のブロックになります。
    フォアハンドでボールに威力が出やすいわりに、バックのブロックはしっかり止まる印象があります。
    しかし、ナックル性だけを考えると、スペクトルS2よりスペクトルS1の方がややナックルボールを出しやすい印象があります。
    スペクトルS2は、スペクトルS1よりも攻撃的なラバーになります。攻撃とブロックのバランスを重視したい選手はS1を選び、攻撃で打ち抜きたい、相手を詰まらせたいと思っている選手はスペクトルS2が向いていると思います。

 

表ソフトラバーは一長一短であり、完璧な表ソフトラバーは存在しないため、自分の好みに合わせて表ソフトラバーを選ぶのが良いと思います。

まとめ

スペクトルS2は、縦目の表ソフトラバーの中でミート打ちを主体として攻めていきたい選手にとっては非常に適している表ソフトラバーだと感じました。

軽い力で打っても高い威力を発揮し、コントロール性も良いため、速攻や角度打ちを得意とする選手にとっては大きな武器になります。

選手によって、評価は変わると思いますが、性能の高いラバー攻撃系のラバーですので、試打するのがオススメです。

この記事が参考になれば幸いです。

参照記事:【卓球】スペクトルS3のレビュー【表ソフト】

 

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次