【卓球】ペン表ソフト前陣速攻型におすすめのラバーとラケット

ペン表ソフト前陣速攻型の選手はラバーやラケット選びに悩むことが多いと思います。

表ソフトラバーと言っても、回転系、スピード系、変化系ラバーがあり、
スポンジの種類も薄、中、厚、特厚などの種類があります。

更にバタフライ、ニッタク、VICTAS(TSP)など様々なメーカーから多くのラバーが発売されており、どんなラバーを選択すれば良いのか卓球初心者には難しいです。

この記事では、入門者~中級者レベルのペン表前陣速攻型選手向けに、表ソフトラバーとラケットの選び方の基本ついてまとめています。

ペン表前陣速攻型の卓球入門者のラバー選びの参考になれば幸いです。

目次

そもそもペン表前陣速攻型ってどんな戦術?

ペン表前陣速攻型は、文字通り攻撃型のプレースタイルで、ペンラケットに表ソフトラバーを用いて、スマッシュを多用して攻めていく攻撃型の戦術になります。

ペン表前陣速攻型は、台上プレーで先手を取り、ネットより少し高い球に対してのスマッシュや角度打ち(ミート打ち)とよばれる強打にて積極的に攻めていきます。


基本的にはフォアハンドで攻撃をしていく戦術なので、バック側にボールが来てもフットワークを使って回り込んでフォアハンドでの攻撃を積極的に仕掛けていきます。

台上プレーも得意で、台上でのストップやフリックによって先手を取り、相手の体勢を崩してこちらのフォアハンド攻撃に繋げていきます。

基本的に自分から攻撃をしていく戦型になりますが、相手に攻撃をされた際は、前陣でのバックハンドショートで連続攻撃を防ぎ、フォアハンドでのカウンターを狙っていきます。

また、ペン表前陣速攻型が使用する表ソフトラバーは、裏ソフトラバーと異なり特有のいやらしいナックルボールを打つことが出来ます。


特にバックハンドショートでは、ナックルナックルボールを出しやすく、変化のついたブロックをすることで相手のミスを誘っていきます。


このナックルボールを駆使しながら、前陣でのフォアハンドスマッシュ、バックショート、台上プレーを駆使して試合を組み立てていく戦術になります。

参考記事⇒ ペン表前陣速攻型ってどんな戦型?

表ソフトラバーとは?

ペン表前速攻型は一般的に表ソフトラバーを使用してプレーをしていきます。

表ソフトラバーの中には、一般愛好家の中で流行りの回転系表ソフトと、従来より使用されているスピード系表ソフト、粒高に近い性質の変化系表ソフトの3種類があります。


ペン表前陣速攻型の選手は回転系表ソフトを使用している選手と、スピード系表ソフトを使用している選手が多いです。

回転系表ソフトとは?

回転系表ソフトの特徴としては、表ソフトの中で最も回転が掛かるタイプのラバーになります。

回転系表ソフトは、対戦相手が判断を誤れば下回転サーブでミスを誘えるくらいに回転が掛かり、ドライブも回転が掛かるため安定して打つことが出来ます。


ミート打ちの強打を打つ際には、弧線が安定するため、安定した強打を打ちやすい特徴があります。

もちろんしっかりとスピードも出るため強打によって得点を重ねることこともできます。

裏ソフトラバーから表ソフトラバーに変更した方でも比較的扱いやすいタイプの表ソフトラバーです。

ペン表ソフト前陣速攻型の選手にとってに使いやすい回転系表ソフトラバーとしては、VO>102、スピネイト、ブースターSAがあります。

この3種類のラバーは、似た性能ラバーであり、どのラバーも良く弾んで回転が掛かりやすく扱いやすいです。

今現在、最も人気のあるラバーはVO>102になります。

参考記事⇒ 回転系表ソフトとスピード系表ソフトと変化系表ソフトの比較

スピード系表ソフトとは?

スピード系表ソフトの最大の特徴は、相手の回転の影響を受けにくことを利用したスマッシュになります。

スピード系表ソフトの長所を引き出したプレーとしては、相手のサーブに対してストップやフリックなどでチャンスボールを作り、強打につなげていきます。

自分のサーブではショートサーブとロングサーブを織り交ぜることで相手の強打を封じ、3球目攻撃やカウンタースマッシュを狙っていく戦術を使用していきます。

ペン表前陣速攻型に使いやすいオススメのスピード系表ソフトラバーは、モリストSPスペクトルになります。

モリストSPはテンション機能を内蔵したスピード系表ソフトで、よく弾んで威力も出しやすく、スピード系表ソフトの割には回転も掛かけやすく扱いやすいラバーです。

スピード系表ソフトと回転系表ソフトの中間といった印象のラバーで、伊藤美誠選手も使用していることでも有名です。

スピード系表ソフトで悩んだら最初に使うラバーとしてはスペクトルがオススメです。


スペクトルはスピード系表ソフトの代名詞であるため、ボールが非常に弾んで使い勝手が悪い印象を持つかもしれませんが、実際は違います。


スピード系表ソフトの中でも弾みが適切であり、フォア、ショート、台上、サーブのバランスに優れ、非常にボールのコントロールをしやすいラバーです。

スペクトルを使用していると自分のやりたいプレーと打ったボールの合っている感覚があります。

スペクトルは、非テンション系の高弾性ラバーで、ペン表速攻型の選手のプレーと相性がよく、バランスの良いラバーです。

高弾性ラバーなので、ミート打ちの威力は十分に出て、スポンジが厚ならばミート打ちで十分に打ち抜ける威力が出る、初心者から上級者にまでオススメできるラバーです。


弾みが適度であるため、テンションラバーに比べてミート打ちのミスが減り、表ソフト特有のいやらしいナックルボールも出しやすいです。

台上プレーもコントロールしやすく、意外とサーブも切れるといった特徴があります。

(TSPからVICTASへの移行に伴い、スペクトルのパッケージが新しくなりました。)

参考記事⇒ 【スペクトル】表ペン選手にオススメなスピード系表ソフト【卓球】

 

表ソフトラバーのスポンジの厚さのおすすめ

ペン表速攻型の選手はラケットとラバーの選び方がとても大切ですが、スポンジの厚さも重要です。


使用しているラバーの厚さよってもミート打ちの威力、安定度、台上技術に大きく影響します。ラバー選びで失敗するとペン表選手として強くなるのは難しくなります。


まずペン表速攻型のラケットとラバーの基本としては、ラバーの厚さを厚くすればするほど、良く弾んでボールにスピードが出て回転が掛かりやすくなります。

しかしその代わりに、スポンジを厚くするほど攻撃時の安定感が悪くなり、台上プレーでの精度が下がり、自分のイメージしているプレーをすることが難しくなります。

つまり、威力とコントロールが一長一短の関係になっています。

そのため、威力とコントロールのバランスを考慮すると、表ソフトラバーの場合は一般の卓球愛好家はラバー厚さはがオススメで、卓球を始めたばかりの中学生やレディースの選手はのラバーがオススメになります。

技術的に上達した場合や、比較的スイングスピードも速い高校生は厚のラバーをオススメします。


表ソフトラバーの場合、特厚は弾み過ぎてしまうため上級者以外はオススメしません。プロの選手でも表ソフトのラバーは厚を使っている選手が多いです。

参考記事⇒ペン表にオススメのラバーの厚さ

テンション内蔵の表ソフトラバーのスポンジの厚さのおすすめ

テンション機能を内蔵した表ソフトラバーの場合も、スポンジの厚さはがオススメになります。

例えば、非テンション型のスピード系表ソフトのスペクトルは、非常にオススメのスピード系表ソフトラバーになりますが、若干弾みが物足りないといった弱点があります。


そんな時に候補になるのがモリストSPなどのテンション機能を内蔵したスピード系表ソフトラバーになります。

テンション機能を内蔵した回転系表ソフト、スピード系表ソフトを使用する際には、ラバーの厚さに悩むと思いますが、結論としてはがオススメです。

それぞれのスポンジを使用した感触は以下の通りになります。

〇スポンジ中

テンション内蔵表ソフトラバーの中は、私の経験ではイマイチでした。

スポンジの厚さが中だと、スポンジが薄いため攻撃は非常に安定します。


感覚としてはミート打ちに非常に安定感があり、ボールの回転の影響を受けにくいためミスがとても減ります。

具体的には、下回転のボールに対するミート打ちが非常に楽になります。ミスが少ないため、精神的にも楽に下回転ボールを攻撃ができます。


しかし、スポンジが中のラバーでは攻撃したボールに威力が出にくいため、相手に簡単に返されてしまいます。こちらが攻撃をしやすい代わりに、相手も取りやすくなります。

スポンジ中では、「自分が攻撃しやすいメリット」と「相手も返しやすいデメリット」を比較すると、

わずかに「相手が返しやすいデメリット」の方が大きいと感じられるのが、テンション内蔵ラバーのスポンジ中でした。


また表ソフトでのショートが思った以上にナックルにならず、相手に打たれやすくなります。


テンション内蔵のラバーの厚だと飛びすぎるので弾みを抑えたい、安定感を求めたい場合は、非テンション型ラバーの厚をオススメします。

非テンション系ラバーの厚の方が、安定感、スピード、ナックルの出しやすのバランスに優れていると思います。

〇スポンジ厚

テンション内蔵型ラバーのスポンジの厚さで最もオススメが出来るのが、スポンジ厚です。

テンション内蔵型ラバーのスポンジ厚は、バランスが良く非テンションラバーの弱点であった弾みを補うことができます。


テンション内蔵型のラバーでは、フォアハンドに関してはテンションが掛かっているため、軽く打った球でもスピードのある非常に良いボールが打てます。


ショートに関しても弾みが良いため、プッシュショートで相手のフォアサイドを抜くケースや、バックに強くプッシュして詰まらせるなどのプレーが可能です。

また、スポンジ厚であれば表ソフト特有のナックルボールも出しやすいという特徴が残ります。

台上プレーに関しても特にやりにくいところはなく、サーブに関しては切りやすいです。
スポンジ厚がバランスの取れていて、使用しやすいと思います。

〇特厚
テンション内蔵型ラバーで最もオススメしにくいのが、スポンジ特厚です。一言でいうと弾み過ぎです。


スポンジ特厚のラバーでのフォアハンド攻撃は最も威力がありますが、

実際の試合ではそんなに多くチャンスボールが来ないため、台上プレーのやりにくさやフォアハンドの安定感が失われてしまうデメリットの方が大きく感じます。

また、特厚ラバーを使用するとフォアハンド、バックハンドともに表ソフト特有のナックルボールが非常に出しにくくなる点も注意が必要です。

表ソフトラバーの特厚を使用している時は、練習は楽しいのですが、いざ試合になるとなかなか勝てないという状況になりがちで、注意してください。

参考記事⇒ ペン表のスペクトルレッドの特厚、厚、中の比較【スピード系表ソフト】

ペン表ソフト前陣速攻型におすすめのラケット

ペン表ソフト前陣速攻型の選手はラケットに角丸型のペンラケット、もしくは中国式のペンラケットを使用してプレーをします。

ペン表前陣速攻型の用のラケットを、選ぶ基準としてはラケット自体にある程度硬さがあり、球離れが良いことが重要ですが、弾み過ぎないということが重要になります。

この理由としては、球離れが早いほどラケットとボールが接触する時間が短くなります。ラケットとボールが接触する時間が短ければ短いほど、ボールの回転の影響を受けずにミート打ちを打つことが出来ます。

しかし、ラケットが弾み過ぎるとミート打ちでのコントロールが非常に難しくなります。そのため、球離れが早いけれど、弾み過ぎないというラケットが理想になります。

具体的には、ペン表ソフト前陣速攻型に向いているラケットは5枚合板7枚合板のラケットが一般的です。

7枚合板のラケット方がペン表速攻型の選手に使用されている割合が多いですが、5枚合板のラケットと7枚合板のラケットのどちらを使用するべきかは求めているプレースタイルによって異なります。

〇5枚合板のラケット


5枚合板のラケットは、扱いやすく安定感があることが特徴です。

安定感のある前陣速攻プレーをしたい人にオススメです。ブロックも安定感があります。

ペン表速攻型にオススメの5枚合板角丸型のラケットはWFSミッドになります。

〇7枚合板のラケット

7枚合板のラケットは、威力が出やすいことが特徴です。

スピード感のある攻撃的なプレーをすることが出来ます。また、7枚合板の方がラケットがやや重いといった特徴があります。

ペン表速攻型にオススメの7枚合板の角丸型のラケットは、ダーカーのアクアブレードシリーズになります。特に裏面打法を使用する選手はアクアブレード スペシャル丸型Ⅰ(反転式)がオススメです。

7枚合板のアクアブレード反転式は、ペン表速攻型の長所である球離れの良さを追求しつつ、裏面で裏ソフトラバーを使うことを想定した設計になっています。

7枚合板のアクアブレード反転式では、5枚合板のWFSミッドと比較して、フォアハンドを打った時の打球感がとても良く、力を入れた内で打っても、とても威力のあるボールが打てました。これは7枚合板のラケットが固くて弾むといった特徴からです。


軽い打ち方でも十分に威力がでて、球離れも非常に良いです。

しかし、7枚合板では、ボールが直線的に飛んでいき、弧線が描きにくいといった特徴もあります。
ボールが直線的に飛んでいくという点をメリットとして考えるか、デメリットとして考えるかはプレースタイルによると思います。

また、7枚合板のアクアブレードを使用するならば、弾み過ぎるためラバーは非テンション系にすることも考えても良いかもしれません。

参考記事⇒【表ペン】アクアブレード(反転式)とWFSミッドの比較【7枚合板と5枚合板】

ペン表ソフト前陣速攻型におすすめのラバーとラケットのまとめ

入門者~中級者レベルのペン表前陣速攻型選手向けに、ラバーやラケットについてまとめました。

この記事が参考になれば幸いです。

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