① なんか楽にならない、という違和感|自動化しているのに、なぜ楽にならないのか
仕事やプライベートにて自動化に取り組んでいるのに、
思ったほど楽にならない、むしろ頭が疲れる。
そんな違和感を持ったことはないでしょうか。
ツールを入れた。
手順も整理した。
それなのに、精神的に楽になっていない気がする。
この状態は珍しくありません。
多くの場合、「自動化=作業削減」と考えてしまっていることが原因です。
先に整理すると、言いたいことは3つだけです。
・自動化しても楽にならないのは、よくある
・原因は「作業」ではなく「判断」にある
・楽になる自動化は、決めなくていい状態を作っている
② 先に結論だけ書くと|自動化の本質は、脳の消耗を減らすこと
自動化とは、
作業を減らすことではありません。
本質は、
脳の消耗を減らす仕組みを作ることが大事です。
もちろん作業を減らすことも大切ですが、根本的な原因は脳の負担を減らして長期的なパフォーマンスを維持することです。
作業量が減っても、判断や気配りが増えれば、人は楽になりません。
むしろ、精神的な負担は増えてしまう可能性もあります。
③ 実はここが一番消耗している|人は「作業」より「判断」で疲れる
人が消耗するのは、単純作業そのものではありません。
・どちらを選ぶか
・今やるべきか
・後回しでいいか
こうした小さな判断の積み重ねが、
確実に脳を疲れさせます。
これは、日常を振り返ると分かりやすいです。
作業自体は軽くても、「どうするか」を何度も考えた日は、終わったあとにどっと疲れます。
逆に、作業量が多くても、迷わず手が動いた日は、あまり疲れを感じません。
自動化しても、判断ポイントが増えていれば精神的な負担が増えて逆効果になります。
④うまくいかない自動化の共通点|自動化が失敗する典型パターン
自動化がうまくいかないケースには、共通点があります。
・ツール導入が目的になっている
・「できること」を増やしてしまう
・例外対応を全部残している
結果として、
「考える場面」がむしろ増えてしまう。
これは自動化したのに失敗している典型的なパターンです。
⑤ 楽になる自動化の状態とは|自動化は「決めなくていい状態」を作ること
自動化がうまく機能している状態は、
何かを“速くやっている”感じではありません。
・迷わない
・考えなくていい
・気にしなくて済む
こうした状態が自然に生まれます。
自動化とは、日常的には判断をしなくて済む状態
だと考えると分かりやすいです。
⑥ 具体例|本当に楽になる自動化の感覚
自動化がうまくいくと、
「今日はどうしよう」と考える回数が減ります。
正直、特別な達成感はありません。
ただ、終わったあとに
「疲れていない」ことに気づく。
この“後味の軽さ”が、
自動化が正しく機能しているサインです。
これを繰り返していくことで、確実に生産性向上やQOL(生活の質)の向上につながっていきます
⑦ 自分はここを見るようにしている|自動化を考えるときの視点
自動化を考えるときは、
次の視点を持つと整理しやすくなります。
- 作業ではなく「判断」を減らせているか
- 例外が増えていないか
- 何も考えなくていい時間が増えたか
速さや効率より、消耗しないかどうかを基準にします。
トータルの作業時間が変わらなくても、判断する回数が減れば結果的に負担が減り楽になっていきます。これは自動化の成功例に当たると思います。この繰り返しにより日々の成長に繋がって言います。
⑧ 今回の整理|自動化とは、疲れにくくするための設計
自動化とは、
作業を減らすための工夫ではありません。
長く続けるために、
脳の消耗を抑えるための設計です。
⑨今回の学び
自動化は「効率化」ではなく、
判断を減らすための仕組みづくりである。
今後の方針
自動化を考えるときは、
「どれだけ精神的に楽になったか」を最優先で判断する。
この記事が参考になれば幸いです。